部活探偵のツンデレ事件簿-タイム・トリッパー殺人事件-
それを聞いて、琢磨と前沢の視線が再び亜矢子に向けられる。
その視線を敏感に感じ取った直子が小さく頭を振りながら亜矢子の言葉を否定した。
「――それは…半分正解、でも半分は外れよ…」
直子はか細い視線を亜矢子に向けながら、再び、ぽつりぽつりと語り始めた。
「小学校三年の時、自分の力に気がついて、興味本位でいろんな事を試して見た。そして、分った事は、一度に飛び越えられる時間は、未来にも過去にも一週間が最大で、それ以上は飛び越える事が出来ない…そして、一度時間を飛び越えると、次に飛び越えられる様になるのに一時間ぐらいのインターバルが必要な事が段々と分って来た」
直子の言葉を聞きながら、亜矢子は目を細め眼頭に皺を寄せ、少し棘のある口調で直子に尋ねる。
「ふ~ん、SF小説見たく自由自在って言う訳には行かないのね」
その言葉に直子が小さく頷いて見せる。
「そして、これが、今一番大切な事だけど、私は理事長を殺していない…」
呟くように言った直子は、そう言い終わると、静かに目を閉じ唇を噛んだ。
「――先程、理事長を殺したのは自分だと…」
前沢が直子の言葉に、すかさず、そう尋ねた。
その視線を敏感に感じ取った直子が小さく頭を振りながら亜矢子の言葉を否定した。
「――それは…半分正解、でも半分は外れよ…」
直子はか細い視線を亜矢子に向けながら、再び、ぽつりぽつりと語り始めた。
「小学校三年の時、自分の力に気がついて、興味本位でいろんな事を試して見た。そして、分った事は、一度に飛び越えられる時間は、未来にも過去にも一週間が最大で、それ以上は飛び越える事が出来ない…そして、一度時間を飛び越えると、次に飛び越えられる様になるのに一時間ぐらいのインターバルが必要な事が段々と分って来た」
直子の言葉を聞きながら、亜矢子は目を細め眼頭に皺を寄せ、少し棘のある口調で直子に尋ねる。
「ふ~ん、SF小説見たく自由自在って言う訳には行かないのね」
その言葉に直子が小さく頷いて見せる。
「そして、これが、今一番大切な事だけど、私は理事長を殺していない…」
呟くように言った直子は、そう言い終わると、静かに目を閉じ唇を噛んだ。
「――先程、理事長を殺したのは自分だと…」
前沢が直子の言葉に、すかさず、そう尋ねた。