部活探偵のツンデレ事件簿-タイム・トリッパー殺人事件-
「先ず、凶器のナイフ…これからあなたの指紋が検出されてます。それに床についた足跡の模様、これはあなたがはいていたスニーカーと同じ模様でした。更に言えば鑑識が理事長室で発見した毛髪は、あなたの物と一致したと言う報告を受けています。この状況で、あなた以外の犯人を導き出す事は出来ないんです。その時刻、あなたは確かに、理事長室に居たんですよ」


しかし、直子にも言い分が有る。


「じゃぁ、20人の証人はどうなるんですか?全員がグルになっているとでも言うんですか?いくらなんでも、生徒を殺人事件の証人にするなんて、私には出来ません。それに、スニーカーの底の模様が一致したとおっしゃいますけど、量販店では大量に流通している物ですよ。偶然同じものを吐いている人が居ても、おかしくは無いんですか?それに、何故、密室殺人なんですか?密室にして殺人を犯す事に、何か意味が有るんですか?」
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