部活探偵のツンデレ事件簿-タイム・トリッパー殺人事件-
ホワイトボードに書きだされた理事長室の見取り図を見て亜矢子はパイプ椅子に座って両足を投げ出し腕を組み、ぶつぶつと呟きながら何事かを考えていた。
「出入り口は三カ所ね。廊下側の扉と、隣接する職員室側の壁のドア。後はグラウンド側の窓が一カ所の合計三カ所。そして、これらは全て施錠されていた……と…」
そんな亜矢子を見詰めながら琢磨は重い頭をさすりながら亜矢子の様子をぼんやりと見詰めていた。
「なぁ、亜矢子……これは、俺達が手を出す問題じゃぁ無いだろ。警察に任せておけばいいじゃぁいか…」
しかし、亜矢子の目は、完全におもちゃを与えられた子供の目で有る。
琢磨の声等、全く耳に入らない、猪突猛進状態だった。
「問題は、なんで密室なのか……ね」
そう言いながら、入口ドア前で頭を抱える琢磨に向かってそう尋ねた。
「密室?おおかた犯行時刻を誤魔化す為の工作だろ。科学的な捜査をすれば、密室のトリックなんて簡単に解けるだろうよ」
「――まぁそうだけど、どうして誤魔化さなきゃならないのよ。目的が良く分らないわ」
「だから、そう言う、ややこしい事は、全部警察がだなぁ」
その言葉を聞いた亜矢子の表情が見るみる曇って行く。
「出入り口は三カ所ね。廊下側の扉と、隣接する職員室側の壁のドア。後はグラウンド側の窓が一カ所の合計三カ所。そして、これらは全て施錠されていた……と…」
そんな亜矢子を見詰めながら琢磨は重い頭をさすりながら亜矢子の様子をぼんやりと見詰めていた。
「なぁ、亜矢子……これは、俺達が手を出す問題じゃぁ無いだろ。警察に任せておけばいいじゃぁいか…」
しかし、亜矢子の目は、完全におもちゃを与えられた子供の目で有る。
琢磨の声等、全く耳に入らない、猪突猛進状態だった。
「問題は、なんで密室なのか……ね」
そう言いながら、入口ドア前で頭を抱える琢磨に向かってそう尋ねた。
「密室?おおかた犯行時刻を誤魔化す為の工作だろ。科学的な捜査をすれば、密室のトリックなんて簡単に解けるだろうよ」
「――まぁそうだけど、どうして誤魔化さなきゃならないのよ。目的が良く分らないわ」
「だから、そう言う、ややこしい事は、全部警察がだなぁ」
その言葉を聞いた亜矢子の表情が見るみる曇って行く。