幸せはすぐ傍に①


1回目はランさんだった。


蓮にとってはこんなセリフを日常的に言ってるんだと思う。ただのお世辞だってわかってる。それでも…嬉しかった。


―――闇の中に居た私に光を与えてくれた言葉だったから。


「…おい。聞いてんのか??」


「へっ!?何??」


突然声をかけられたらビックリするじゃんか。変な声出しちゃったし…


「始業式。始まんぞ。」


「そうだった…」


携帯で時間を見てまたまたビックリ。


「うっそ…」


「ん??どうした??」


携帯を見て固まってる私に気付いた蓮が近づいてくる。かなりの至近距離だけどそんなことにも気にならない。


″今どこにいるの″

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