幸せはすぐ傍に①
絵文字ひとつないシンプルな文。送り主はもちろんランさん。
時刻は現在9:30。
始業式はじまってます。そしてランさん。怒ってます。
冷や汗が止まらない。どうしよう…
「どうした?」
「始業式にでないと…」
「今からか??」
私はコクンと頷いた。今から私は始業式に参加する。
「どうしよう…」
「…はぁ~ったく…いくぞ。」
「え??あ…ちょ…」
私の手をいきなり掴むとぐいぐい歩いて行く。
「どこに行くの??」
「決まってんだろ。始業式。」
「なるほど…って…はっ!?」
始業式にどうやって行くわけ??
まさか…強行突破…??
………。なわけないない。うん。絶対ない。普通はやらないよね。