幸せはすぐ傍に①


「あの、人の顔、そんなにジロジロ見られても困ります。」


「…」


ずっと私の顔を見てきやがって。そうです、不細工です。イケメンさんには物珍しいですよねッ!!


なんか腹立つわぁ~


「…フッ…お前面白いな。」


「可笑しな人だね。」


面白いって何ッ!?どこを基準としてそんなことが言えるの!?


でも…やっぱりイケメン。笑うとかなりのイケメンだよ。この人。あ~うらやましいわ~。


「名前は?」


「は??」


「名前だよ。聞えなかった?老化現象??」


…バカにしてるぞ。こいつ…なんか腹立つわぁ~本日二回目だし…マジなんなん??


「相手のを聞く前に自分から言ったら??」


「そうだな…俺は神谷 蓮[かみや れん]。蓮でいい。」


「神谷…蓮??」


「あぁ。お前は?名乗ったんだから教えろよ。」


甘い声で言ってくる。ずるい。こうゆうのずるい。女の子がこうゆうにに弱いのを知ってる。

胸がちくんと痛んだ。


「ッ…言われなくてもわかってるッ!私は高草 柚莉。」


「柚莉??」


「そうよッ!!」


「フッ…イイ名前だ。」


「ッ////」






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