〜始まりは推理小説から〜



「桜っ
ケガはっ?」

「あたしはだいじょうぶだけど
琉夏の顔から血がっ」

「あぁ
こんなの舐めときゃ治る」

「だめっ
はやく保健室に…」

「いいって」

「だめったら
だめなのっ」

「わかったから
泣くなよ」

「えっ」

「自分が泣いてるのにも
気付かないのか?」

あたしは
知らないうちに
泣いていた…


< 38 / 53 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop