今日も今日とて僕は僕をコロシます
「離してください!そーちゃんが嫌がってます!」
雫が割って入った。
文字通りに体ごと間に入り、僕とストーカーの距離をあける。
僕を守るように前に出た雫。
「やめてください、そーちゃんの迷惑です。だいたい、あなたみたいな人が、そーちゃんと付き合えるわけないでしょ。そーちゃんは私のです」
「は?」
「おーい」
勝手に所有者になる雫であった。僕のためとは言え、まさかそんな言葉を出すとは。
口がぽっかりなストーカーは、完璧に意表を突かれたか。僕の腕を組んで、ではと雫歩く。
「なんであんなこと」
行きずりのままに雫に聞いてみた。
「ああいえば、嫌でも諦めるでしょ」
「大胆な嘘だね」
バレそうだ、まったく。
まあ、確かに諦めるだろうが。
これは早々に手をうつべきかもしれないな。