今日も今日とて僕は僕をコロシます


(二)


早々に手を、とは思ったが、公然であんないざこざを見られたからには、あのストーカーを殺せば僕に捜査の手が伸びるだろう。


ここは一つ。あいつが一人帰宅中の僕を襲っての正当防衛に期待し、わざと人気のない路地に行ったりしたが――無駄だった。


現在は自室。
もう寝る寸前な時間だ。


昨日今日と、眼球めいた月だ。カーテンの隙間から覗き、睨み付け、閉める。


自殺サイトを巡ったが、丁度いい獲物はおらず、今日は休養。


食べたご飯が、久々に吐き出されずにいるためか、下腹が重く感じられた。


ばくばく食い始めたら、リバウンド半端ないんじゃないのか、これ。


下腹をつついたあと、その手で、バックにある小狐丸を取る。


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