今日も今日とて僕は僕をコロシます


『    』



「……、うるさい」


再びあがったカエルの鳴き声に対してではなかった。


頭の隅が、皮肉に侮辱する声で囁いた。


『――――』


「黙れ、いいんだ。これで」


筋道は変えない。僕はこれからもやり方を変えない。だから――


『本当に殺したいのは、こいつらか?』


「いちいち、“手”を入れるな!」


頭の隅から誰かの手が脳を掴んでいるみたいだった。


揺さぶられる。脳を通じて、感情を、心を。


無意味でしかない事実を彷彿させられた。


今までこんなことなかった。


変わらないと思っていたのに。


「どうして……」


虚無感しかないのか。


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