今日も今日とて僕は僕をコロシます
殺人思考が抜けていく。
やる意味を見失ったのだ。
彼女を刺した感覚の上塗りと意味を与えていたのに、それが死にたい臆病者僕の虚像に過ぎないと断定されてしまったから。
死にたい。
殺したいのは僕。
ならば死ねばいいが、認めたくない気持ちが出て、未だに生きていた。
死にたいのに死ねないではなく、己を殺したくないのに死にたいと思うのだ。
因果の逆転というか、結果があるのに否定して、原因たる過程を行わない。
他人を殺し、自分も死ぬ。なんて臆病者と無責任が混じることをやりたくなかった。
逃げたくなかったんだ。
きちんと自分がやった行いを認め、それに対して“順調に生き、滞りなく死に遅ぐ結果”を作り上げたつもりだったのに。