今日も今日とて僕は僕をコロシます
遠回りな死――他人を殺して、僕を徐々に殺していく自体が無意味であると、そこまでする価値などお前の命にないと改めて言われると、かなりへこむ。
しかも相手があの先生となれば、尚更。
殺人鬼たる僕は捕まれば確実に死刑だ。それを僕は待ち、自分を殺したくないから他人に殺させる。
幾多の犠牲を出し、嘆いた奴は数知れず。殺しても構わない奴ばかりだが、もしかしたらその家族あたりが悲しむかもな。
だからこそ、僕は絞首台に立つことになるだろう。
やっと己に終止符が打てるのに、僕は警察に出頭はしない。
あくまでも僕は、僕以外の外因に捕まるのを待つ。
死刑と分かっているのに、自ら出頭したらそれもまた自殺であり、“逃げた”ことになる。