今日も今日とて僕は僕をコロシます
それはまた、今までの間違いを気づけた証だ。
なんだか、素直に認めた時に、ああ、なんというか。
「正直者っていいなぁ」
自分に正直とはこんなにもあっさり感で体を満たしてくれるのか。
大半は泥に包まれた体だが、湧き水らしい小さな癒しになんとか平静を保てていた。
なんというか、生きながらに爪先から削られているような。
狂わずにいるのは良いのか悪いのか。僕にとっては良いとなるけど。
この生きづらさで、あなたが愉悦に浸るならば、それもまたいい。
「……、ん」
ケータイが鳴ったので、布団から顔を出した。
ディスプレイには知らない番号。
特に知らない番号からでも怖がらない僕は普通に出た。もしもイタ電なら、『お前、見張られているぞ』とだけ、イタ電超えた嫌がらせを言って切ってやればいい。