今日も今日とて僕は僕をコロシます
「はあ、堂々巡りだなぁ」
すっかり冷たくなった手を引っ込めて、ベッドに伏せる。
寝るのは嫌いだ。だが、寝なければ人間としてやってはいけない。
ならば、死ね。
「できたらやってますよー、だ」
死ねないから人間なんだ。
生きているから死ねないんだ。
なにこれ、救われない。
死ぬときが来たら受け入れるというのに、当分、僕は死なないだろう。予定がない。
生死与奪ではなく、生奪たる毎夜の行事。死神がいるなら、僕ではないかとかっこつけてみる。
どうせ誰も、僕を責めてはくれないから。僕がやったと知らないからね。