今日も今日とて僕は僕をコロシます
信じようが信じまいが勝手というが、あなたが言うなら信じよう。
(一)
何もない大学でも、食堂だけは豪華というのが僕の大学の褒めるべき点だった。
モダンなアンティークを取り揃えた、喫茶店風味の食堂内。
茶色とベージュが似合い、天井が高いここは学生たちの憩いの場でもあった。
外国の喫茶店を意識したらしいが、変なところに力を入れるなよとツッコミたい。食堂以外は見映えもしない普通の廃れた校舎に違いないのに。
学食で一番手頃な日替わりメニュー、今日は親子丼だったために、僕は無視した。
肉系はダメだ、我慢すればいけるが、食わなくていいならスルースキルを発動する。どうしても人肉を思い出してしまうから。