野球なカレ。
初めて。
「なあ、聞いてる?おーい唯?」




「うわあ!なんだお前か。キモチワルイ顔近づけないで。本当あたしの美貌が台無しになるから。」


私は、市ノ瀬唯。今年で最後の高校生活を満喫している女子高生だ。



「お前!俺だってお前みたいに汚い顔したヤツの近くに行きたくていったわけじゃないわボケ!」



ちくんっ


「なんだとコラ。もう一回いってみなさいよこのアホ」



「だーかーら、お前みたいな汚いやつの近く行きたくないわっていってんだよ。分かったかバカ」



「あ?聞こえないわお前の声きもいんじゃアホナス」



「こら、唯、秋山、やめなよもうあんたたち飽きないねえ」



「「だってこいつが…」」



顔を見合わせて、爆笑。



このさっきから人のことけなしてくる男は、秋山康太。



小中高一緒のとんだアホヤロウ。



小さいころから野球やってて野球のことしかわかんないバカ。



まあ、そんなヤツに恋しちゃってるあたしもバカなんだけど。






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