野球なカレ。
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気づけば授業が終わっていた。


「唯!帰ろうぜー」



「あれコウ部活じゃなかったけ?」


今日は金曜だから部活があるはずなんだけど…。




「は?お前さっきの話聞いてなかったの?今日は職員集会だから部活はなし。そんでもって土日は校庭清掃だから部活なしだって。あー!もうやんなるなあ。野球できないとかさ。」



コウがあきれたのか机に突っ伏した。



「まじかー。まあ、馬鹿なんだからちゃんと勉強するいい機会なんじゃない?」



「あ?今なんかいったかオタンコナスさん?」



にこっと笑ったコウが憎くて仕方なかった。

「誰がオタンコナスだー???」



ふたりでいがみ合っているといつものように、美代が仲裁しにきた。



「こらこら。もうやめなさい。あ、唯、コウまた月曜ね。あたし今日はデートだからさ」


とるんるんで帰っていった。


あ、美代は大学生の人と付き合ってるみたいで、でも詳しいことは何も聞いていない。



「いいなあ。渡辺。リア充かよ。」



え?コウ?うらやましがってんの?





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