青い海
「璃音」
「何?」
「お前、男を『気持ち悪い』とか思わないのか?」
「一定人物以外は」
「・・・俺は?」
「大丈夫」
「・・・・・じゃあ、こんなことしても?」
そういいながら、ベッドの上に座っていた私をゆっくりと押し倒す。拍子に、ギシッという音が聞こえた。
「うん、大丈夫」
笑顔で言ってから、頭突きをした。実際は、熱を測りたかっただけなのだが。
やっぱり・・・・
「熱い!!」
「あぁ?」
「熱ある!!」
「そんなもんねぇよ!!」
「あるじゃん!!」
とツッコミを入れながら、逆に押し倒す。退いて布団をかぶせてかばんの中から冷えピタを出す。
「・・・お前のかばんは四次元ポケットか」
と言いながらベッドから出ようとするので、
「黙って安静に!!」
と言いながら足を縛る。
手で解こうとするので、手も縛る。
< 27 / 116 >

この作品をシェア

pagetop