青い海
「これ飲んで」
「・・・何これ?」
「牛乳に卵の黄身と砂糖入れたやつ。ホットミルクって考えて」
「うにゅ~・・・」
コクッコクッとゆっくり飲んでいる。
完璧に幼児化してるなぁ・・・。
「で、これも食べて」
「・・・おいしいの?」
大根をすりつぶして蜂蜜を混ぜたのはいいが、かなり不気味になってしまった。
「多分」
「・・・多分?」
「うん」
「あ」
再びお口オープン。スプーンですくって入れる。
「あみゃい・・・」
幼児化したら猫化するみたいだな~・・・かわいい・・・。
「でもおいしいでしょ?」
「・・・うん」
コクンっとうなずく。か~わ~い~い~!!!!!じゃないってば!!
すべて食べ終え、紗琥は布団の中でうずくまった。スースーという規則正しい寝息が聞こえてきたので、食器洗いをしにまたキッチンに行った。
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