青い海
「1人じゃできない・・・・」
紗琥はトイレに入っていきなりそういう言葉を発した。
こればっかりは手伝えんぞ・・・・。
そう思ってはいるものの、紗琥は一人で立とうとするとへにゃへにゃへにゃと崩れ落ちる。確かに、一人では無理だ。
「どうする?」
「手に力入んない・・・」
手もへにゃへにゃだ・・・けどさぁ!!
「どうするの?」
「脱がせて・・・」
きゃ~!!大胆発言!!で済まされる問題か!?これは!!
「・・・それはちょっと」
「じゃなきゃ漏れる・・・」
「・・・それもちょっと」
しょうがない、腹をくくるか。
「じゃあ、脱がすよ?」
「うん・・・」
幼児化してるため、恥じらいはあまりないらしい。熱のせいか、たしょう顔が赤いがそれ以外は特にない。
はっずかしい~♪もういや~・・・。
頭の中で言いながら、脱がす。もちろん目は瞑る。
「にゃ~・・・」
と言いながら、紗琥は用を足す。早くしてくれ~!!
「・・・終わった」
「了解」
今度は着せる。これは結構簡単に済んだ。
「璃音~・・・」
「何?」
「うにゃ♪」
・・・抱きついてきた。はい。ちょっと待ってよ~!!
「これで運んで?」
抱きついている状態でですか!?微妙に鼻息が荒いせいで、首に息がかかる。

その体制のままで、頑張ってベッドまで運んだ。
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