青い海
「ッ・・・」
熱い。紗琥の手が、ものすごく熱い。
って、熱は大丈夫なのか!?
こんな状態で、場違いな疑問が浮かんでくる。

ゴチッ

頭突き。周りから見たら明らかに頭突きだが、それで熱を計る。
二度目だなぁ・・・・すこし下がってる。よかったぁ・・・・・・って状態じゃなかった!!
紗琥は頭突きがよっぽど痛かったのか、頭を抱えている。
「だ・・・大丈夫?」
目が、光った。

チュッ・・・

は?
首筋に、唇が触れた。
「ちょ・・・紗琥!!」
紗琥は無視して、首筋を舐める。
「うぁ・・・・」
ちょっと。待って。まだ中学生。中学生ですよオレ達!!
「紗琥、私同意してない!!」
「それが?」
「私が訴えれば法律違反で捕まるよ?」
「・・・しないだろ?」
「う゛・・・・」
反論、不可能。戦闘不能。困った。
< 45 / 116 >

この作品をシェア

pagetop