青い海

完治

「寝てろ!!」
「う゛~・・・」
読者の方、少し予想できたかもしれませんが・・・・うつりました。
「昨日の残りがあって良かった~」
キッチンから紗琥の声が聞こえる。
「え~っと・・・・これだよな・・・」
・・・格闘してる。熱のせいか、多少頭がボーッとする・・・。
「持ってきだぞ~」
バタバタバタッと紗琥が走ってきた。
「はい」
とお粥の残りを目の前にだす。
「・・・フーフーして」
昨日紗琥が言っていたことを言ってみる。紗琥は顔を赤くした。恥ずかしいとかそんな意味ではなさそうだ。
・・・あり?なんか間違えた?
「・・フーフーしたらいいんだな?」
「うん・・・」

フーフーフー。

「ほら、口開けて」

あーん。パクッ。もぐもぐもぐ。

「味がない・・・・」
おかしいなぁ・・・昨日食べたときには味したのに。
「38.5℃だからな」
そんなにあったっけ~・・・・?
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