青い海
次に意識がはっきり戻ったのは夜中。
あれ?何かあったような気がするんだけど・・・・。覚えてない。そして下半身に力が入らない。
上半身だけ寝返りを打ってみる。紗琥が寝てる。しかも裸で。ベッドは軽く湿っている。

何があったんだ~!?

「璃音・・・・・?」
あ、起きた。
「紗琥・・・・一体何がどうなってこうなった?」
「・・・あんなことしておいて忘れるなんてひどい!!」
紗琥は上半身だけ身体を起こし、女の子ぶって言った。それ普通女が言う台詞!!!
「・・なんて冗談って訳じゃないけど・・・・ホントに忘れた?」
「忘れた」
「・・・・あんなに淫らに誘ってきたのに」
身に覚えがない・・・・わけでもないかも知れない。
「・・・マジ?」
思わずつぶやく。
だってさ~、だってさ~、自分の服装を冷静になってみてみると・・・なんかジャージ着てるだろ~、前オープンだろ~、Tシャツはめくれてるだろ~、ズボン微妙に下がってるだろ~・・・・・。
なにもなかったとは、言えない。
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