青い海
「璃音~ごはんよ~」
「ごめん、今食欲が全然ないんだ。しかも食べたらきっと逆流する」
「そう・・・?なら仕方ないわね」
食欲なんてあるか~!!!!!
熱は36.9℃とだいぶ下がってはいるものの、病み上がりである。しかも宿題に追われてる。さらに紗琥がまた私の部屋に来ている。
「『こんな状況なんてありえねぇ』だろ?」
「分かっているならとっとと出てけ!!」
「嫌だよ~」
紗琥は勉強机に向かっていすに座っている私に抱きついてくる。
「邪魔!!」
「そんなこと言って~、照れてるだけでしょ?」
「いや、本当に邪魔」
「ガーン」
という面白くもなんともない会話を繰り返している。
「璃音~開けるわよ~」
「わっ・・ちょっと待って!!」
親が入ってくるときには、紗琥が帰る暇などないので机の下に隠れる。まぁ、私の足が入る部分なのでいちいち確認もしないだろう。
「はかどってる~?」
「ある程度は」
「頑張ってね~?特に社会」
「分かってます」

ガチャン

はぁ~・・・・・。
いつ来ても心臓に悪い。
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