青い海
「璃音、あなた誰かと付き合ってるの?」
・・・・親にまで言われた。
「なんで?」
絶対認めるものか!!
「いや・・・誰かと付き合ってるなら、受験があるんだからさっさと別れたほうがいいわよ?」
・・・・たかが受験。されど受験。
「大丈夫だよ。・・・もし誰かと付き合ったとしても、ちょっと離れるくらいで駄々こねる奴なら即刻別れてる」
「・・・そうよねぇ。私の子だものねぇ」
うをい!!なんであんたの子だからなんだよ!!確かにあんたの子だけど、俺は俺だっ!!
「・・・・そうだよ。母さんの子だから」
「・・・結局誰付き合ってるの?・・・その・・・郷本くんと?」

ブブッッ!!!!!!

ちょうど水を飲んでいたので、吹いてしまった。
「にゃ・・・なんで!?」
「・・・付き合ってるのね」
「う゛っ・・・」
あ゛~!!!なんでこういうときにいつも嘘つけないんだよ~!?
「付き合ってるのよね?」
俺が『はい』というまで訊く気だな・・・?我が母ながら・・・手ごわい。
「そうみたいですね」
「やっぱり・・・・」
かなり、重いため息。
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