青い海
「・・・・・女子トイレに入って『キャ~!!』って言われたことない?」
「ある。というか最近は男子トイレに入ってる」
「・・・・・頼むからやめてくれ」
「わかった。これからは『キャ~!!』と言われようが『ヘンタイ!!』と言われようが女子トイレに入る」
「・・・・・やっぱり男子トイレに入ってもいいぞ」
一体、どっち?
ちなみに今は昼休み。私たちの会話は他人に聞こえているかって言うと、全然聞こえていないだろう。だって、今も『アチョー!!』とか『オワッター!!』とか聞こえているから。
「璃音~!!相川たちが呼んでる~!!」
一人の男子の声。そんでもって相川とは女グセの悪い奴。一体何のようだろう・・・・・。
「今行く~!!」
まったく、話の途中なのに・・・・。
「・・・・・お前、相川のとこに行くのか?」
なにやら不安そうな瞳。でも・・・・・。
「だって行くって言っちゃったし」
「さっきお前が言ったんじゃん」
もろにツッコまれた。そうともいう。
「まぁまぁ、大丈夫だって」
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