年下の罠-年下の悪魔-

車に乗り込んで、エンジンもかけずに

いきなり何よ、アサミのやつ。

明日の朝の予定を聞くって事は…

アウトドアなアサミの事だ、海にでも連れてってくれるのかな?


「今から私の友達誘ってカラオケにでも行かない?」

「はぁ?今から!?」



って、言うか…
もう日付変わってますけど!?


明日の朝の予定聞くからてっきり明日の事だとばかり…


「前からカラオケに誘われてたんだけど忙しくて…。その人も私と一緒で仕事終わるのが結構遅めの人で」


アサミと一緒で仕事を終えるのが遅いと言ったら

アサミの同業者かな?


「ね?ゆい、歌上手いじゃん!お願い!」


はは…
採点ゲームで涼君には負けたけどね。



ま、いっか。

別に今も明日も用事なんてないし

アサミはアサミなりに私の事心配して励まそうとしてくれてるんだし。



それに、今から帰ったって



涼君からの
来るはずのない連絡を待ちながら

1人でベッドで朝まで…。




「いいよ」

「やったーっ!じゃあ今から連絡するね!いきなりだけど、あいつ起きてるかな?」





涼君に対抗して私も自由に飛び回ってやる。




心底、そうは思えなかったけれど…






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