年下の罠-年下の悪魔-
自慢じゃないけど

自慢にすらならないけれど


私は昔から変な所で冷めてる。


そりゃ、浮気されたりしたら逆上して怒りで我を忘れて涙の1つも溢したくなる。


けど…
それは恋人の気持ちが別の異性に心変わりした時だけだ。


別に風俗に行こうがナンパで一夜限りの情事、違う女と交わろうが


そこに「愛」がなければ、まだ目を瞑れる。



…本当の恋愛をした事がなかっただけなのか

それとも
「男なんてそんなもんだから」と開き直ってただけなのかはわからないけれど


とにかく私は、恋人の事に関しては何処か冷めていた。

いつも冷静だった。









けれど、涼君だけは

こんなふうに取り乱して本気で喧嘩して


心底
「会いたい会いたい」と渇望するなんて


今までになかった事だ。




本当に…
私、どうしちゃったんだろう。






とりあえず、今日は会えそうにないな。

あの様子じゃ明け方近くまで洗ってそうだ。

明日は遅出出勤って言ってたし、充分有り得る話しだ。

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