年下の罠-年下の悪魔-
過去
「あーはっはっは!あんたが車ごときに嫉妬ね~」
「…笑い事じゃないわよ、アサミ」
仕事を終えた私は、高校生からの親友、アサミとファミレスで食事をしていた。
…こぅ、毎日毎日中華じゃさすがに飽きちゃう。
ファミレスなら和から洋まであるし。
そう言いながら、親友のアサミとならドリンクバーだけででも楽しめちゃうんだけど。
一通り食事を終え、食後のコーヒーを飲みながらアサミに自分の気持ちを相談した。
どうして私がこうなっちゃったか。
…自分で自分がわからないのにアサミにわかるはずないけど
愚痴ぐらい聞いて欲しい気分だったから。
「ゆいから"年下と付き合ってる"って聞いた時はマジびっくりしたけどね~。だってゆいは何が何でも年上派だったじゃん?」
「自分でもびっくりしてるんだから…。年下と付き合ってるのも、こんなに独占欲が強かった自分にも」
車に嫉妬したって仕方ないのに。
昔の私なら
風俗通いですら笑って許せてたのに…(涼君は風俗には行ってないみたいだけど)
「もし、私が"別れよう"って言っても涼君は泣かないけど、あの車が事故にでも遭ってぐちゃぐちゃになろうもんなら号泣すると思う」