天使の羽根

「え? お土産あるの?!」

 嬉しそうにあずみは表情を変えると、更に体を穂高に寄せた。

 だが、恥ずかしい半面、満更でもない穂高は、直視できないものの体を避けようとはしない。

「無い事はない、でも」

「でも、何?」

 不思議そうにあずみが聞き返す。


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