天使の羽根

「だから明日貰うの!」

「いつやっても同じだろ?」

「違うよ! お土産なら今貰うけど、プレゼントは別! 絶対に明日貰うの!」

 我儘な子供のように言うあずみに、穂高は呆れたように苦笑いを返した。

「あ、今、バカにしたでしょ?!」

 いつもの調子で、あずみの頬が膨らんだ瞬間、穂高はようやくポケットから手を出した。


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