天使の羽根

 あずみも同じように立ち尽くし、ギュッと穂高の手を握り返した。

「駄菓子屋がそんなに珍しいですか?」

 道彦が背後から、穂高に尋ねた。

「いや、別に……」

「早く中に入ってください」

 背中を押されるように、二人は家の奥へと入った。


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