天使の羽根

Act.5


「いいだろう、道彦さん」

 確認するまでもなく、既に全員で道彦の家に押し掛けていた。

「ええ、構いませんよ」

 だが、道彦は嫌な顔一つせず了承した。

 すぐさま写真撮影の準備に取り掛かる。

「っつうか、こんな急な申し出なんか断れよな」

 ぶつくさとまだ文句を垂れる穂高の声を耳にして、道彦はカメラを三脚に乗せながら言った。


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