天使の羽根

「はぁっ?! じゃないよ、昔はあんなに仲が良かったのに最近じゃまともに話すらしてあげてないんじゃないかい? ほら、もうすぐあずみちゃん誕生日だし何かプレゼントでもしたらどうだい」

「何言ってんだよ、仲良かったってガキの頃の話だろうが。しかもプレゼントって何だよ。あずみにでも頼まれたわけ?」

「そんなんじゃないよ、ただあんたはあずみちゃんが好きなくせに意地張ってるみたいだからね」

 得意気にそう言った智子は流し目で穂高を見て、ふふん、と笑った。


< 33 / 562 >

この作品をシェア

pagetop