天使の羽根

「そうだね」

「俺はいいけど、あずみの親なんかパニックだろうな……そしたら」

「そしたら?」

「いや……もう、家に来れなくなるかなって」

「……穂高……」

 寂しげに呟くあずみを見て、穂高は上半身を起こすと「ごめん」と呟いた。


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