天使の羽根

「何だか、最近の穂高って謝ってばっかりじゃない?」

「そうか?」

「そうだよ……でも、素直でいいかも」

 言いながら、あずみはそっと穂高の肩に頭を預けて寄り添った。

「ちょ、ちょ……あずっ」

 突然の事で、穂高は慌ててその肩を揺らしたが、あずみは「少しだけ」と言って、腕にも手を絡ませる。

「え?」


< 335 / 562 >

この作品をシェア

pagetop