天使の羽根

Act.1


 乗り気ではなかった高志に無理を言って日曜に付き合わせた穂高は、華も何もない男同志と言う事もあってか、お洒落をする必要もなく、ジーンズに細身のパーカーといったラフな格好で、朝も早い時間にいそいそと家を出た。

 勿論、この日も両親は不在だ。

 自由と言えば自由だったが、楽な半面納得していない部分はあるのだろう。

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