芽
◇彼。
あたしは、ソワソワしていた。
明日、加藤さんが迎えにくることを・・・。
「優ちゃん!おめでとう!また絶対に来てね!」
学園の子たちは、一斉に声をかけてくれた。
ずっと一緒だったんだなぁ・・・。
「ありがとう・・・・。みんな、ありがとう・・・・。」
「何かあったら、言いなさい。私はあなたの第2のお母さんなんだから。」
美祢さんは、いつまでも明るかった。
「うん!!」
「行きましょうか。」
加藤さんは、美祢さんにお辞儀をして車に乗り込んだ。
「バイバイ・・・。」
「優。元気で暮らすのよ?星華学園のためにも・・・。」