はじめから…

こうなることも分かっていた。



言わばダメモトで帰ってきただけ。



これ以上実家に頼って、しがみついていても結果は変わらないと思う。

それに…プライドが許さない。





「はぁ…亮(リョウ)ちゃん…」


別れたとは言え、ずっと側にいてくれた存在はなかなか消えない…


別れた理由も、
些細な喧嘩から


別れようって言っても、きっと止めてくれる。




そう思って言った…だけなのに…





お前が決めたんなら。


なんて…言われたら…
もう引き返せないじゃん。

試しただけ。


とか言えないよ…。







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