恋する一歩手前
ガチャリと部屋に
誰も入れぬように鍵を掛け、
鞄を適当に床に置くとベッドへパタリと
倒れ布団にうつ伏せになる。
うつ伏せになって転がっていると
だんだん息がしにくくなり寝返りをうつ。
天井をボンヤリと眺め
制服のままだということを思いだし
フラりと起き上がると部屋着に着替える。
ノソノソと着替え終わると
また再び布団の上に倒れる。
天井を眺めていると寂しいとも言い難い
よくわからない感情が込み上げてくる。
そんな曖昧な感情を頭を振りかぶり
頭から追い出すようにし
今日の事について振り返る。