恋する一歩手前




本当に不思議だわ。
出会って数日の悠莉と話したり
一緒に居てとても楽しいのだもの。


下駄箱で靴に履き替えていると
「あれ?黒ちゃんと転校生ちゃん!?」
昇降口へと向かっていると
ハスキー声の人に後ろから声を掛けられた。


「んー?」なんて暢気に悠莉は振り返り


「あー、織(オリ)と由良(ユラ)だー
同じ学校なのに久し振りー」

悠莉が手をヒラヒラと振る。
それに答えるように
織と呼ばれた男の子が片手を上げ
その右斜め後ろに由良と呼ばれた
男の子がぼけーとしながら近付いてくる。






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