ただ、キミの隣にいたくて…
プロローグ
「隼人くん、はい。」
彼の退院が決まった日。
「ゆりちゃん?なにこれ?」
目に大きな怪我をしていた彼は、私が渡したものがなんだか分かっていないようだった。
「幼稚園でね、作ったキーホルダーだよ。ゆりとおそろい!ゆり、毎日これつけて歩くから、隼人くんもつけてね。」
「うん。分かった。」
「そしたらゆり、隼人くんのことお迎えにいくよ!」