ただ、キミの隣にいたくて…
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翌朝。



まだ佐倉君は寝ている。

うーん、おなかもすいたし、ご飯でも作ろう。



作るって言っても、パン焼いて、目玉焼き作るくらいだけどね。




2人分の目玉焼き作り終えて、パンが焼けるのを待っている間に佐倉君起こさなきゃ。



「佐倉君?朝だよ。」



「東雲、おはようー。」



少し眠そうな佐倉君が、とても可愛かった。




「朝食、パンと目玉焼き作ってるんだけど食べれる?」



「うん、ありがと。」



タイミングよくトースターが鳴ったので、パンの上に目玉焼きを乗せて完成。



「どうぞ。」



「ありがとう。いただきます。」



佐倉君は勢いよくがぶりと食べた。


「うまい、しかもたまごの黄身が流れださなくて、黄身が固まってもないなんという絶妙加減!」



解説者みたい。

「ごちそうさま、ありがとう。」



「どういたしまして。」



気に入ってくれたみたいでよかった。


あたしもとっとと食べちゃお。




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