ただ、キミの隣にいたくて…
洗面所に行ってた佐倉君が帰ってきた。
「東雲今日講義あるの?」
「え?ないけど。」
「ないのに早おき!すげー!」
いや、もう10時だし…それに昨日なんてあるのに寝坊しちゃったし…。
「佐倉君はあるの?」
「ないけど、課題ださなきゃいけないから大学行くよ。」
「じゃあ服洗っとくから、帰るとき寄って。」
昨日暑かったから汗かいちゃっただろうし。
「なにからなにまでごめんな。じゃあ、俺大学いってくるね。」
「いってらっしゃい。」
佐倉君が去った後、家が急に静かになった。
「とりあえず、洗濯物洗わなきゃな。」
よいしょ、と立ち上がって洗濯物を洗濯機に入れて、洗濯機をまわした。
「なんか、ひまだなあ。」
よし、愛にでも電話しちゃおうかな。