ただ、キミの隣にいたくて…
愛SIDE
始めまして!
あ、あたしは長谷川愛です。
ゆりとは高校からの仲で、仲良くしてます!
今回は、愛目線でお送りします。
やっと、大学ついた。
よおし、佐倉に早く話し聞かなきゃ。
佐倉は…たぶん実習室かな。
歩くペースが次第に速くなっていく。
しかたないよね。ゆり"あの人"以外の男に初めて興味持ったんだから。
親友として、もしゆりにその気があるなら、ゆりにはいい恋して欲しいし。
――――ガラッ
実習室の扉を開けると、案の定佐倉がいた。
「さーくらくん。」
「な、なんだ、長谷川か。なんだよ。」
びっくりしたかと思うと不機嫌そうな顔。
「あたしで悪かったねー。あ、ゆりがよかった?」
「ゆり?」
「東雲ゆり。あんたが昨日泊まった子のことよ。」