ただ、キミの隣にいたくて…

「東雲、別にいいんだ。言いたいだけ。振られるの分かって言ってるから。ただ、ちょっとだけ我慢して？」




―――――ぎゅっ



背後から回された手があたしのちょうど胸のしたで結ばれた。



「…柔らかい。女の子ってすごい。」



「ご、ごめん、あたし太ってて…その…。」



「東雲、可愛い。」




――――っ



やばい、すっごいどきどきしてる…。


聞こえちゃってるかな…。




恥ずかしい…。



「ごめんな、こんなことしちゃって。俺、諦めないからさ。だって、俺の初恋だから…。絶対諦めないから。」



どうしよう…口が動かない…。



「あたしも、佐倉君のことすき」



そういいたいのに…。


緊張からか…いえない。




それを主張するかのようにぶんぶん首を横に振った。