8□8=?【BL】
「…………うん」
しばらく待った後の答えは、
たったのそれだけ。
「返事は?」
また膝に顔を埋めた朔良に、俺は問う。
「……うん」
「それだけ……?」
思い上がった俺の、
想像通りでいいだろうか。
だけどそれでも、やっぱり聞きたい。
朔良は、人が黙り込んだりすると
何か機嫌を損なう事をしただろうかと、
勝手に困ったり怖がったりする。
でもそれは俺も同じだって、
わかっていないんだろうか。
今、本当は、
ただ困っているだけ。
断るにしても、
今を壊すのが怖いから。
だから言葉を探している。
そんな風に、不安ばかりが増えていく。
どっちにしても、答えが欲しい。