好きなのに……
「実はさ、俺好きな人できた」
「え?あぁ、そうなんだ。誰?」
「2組の神崎。告ろうか迷ってるんだけどどうすればいいと思う?」
神崎さんは、明るくてかわいくて話しやすくアタシと反対の性格だ。
「告っちゃいなよ。優也なら大丈夫!」
「うん、がんばる。愛莉には一番に言いたかった。大事な幼なじみだから」
「そっ、か……。がんばって。応援してる」
「さんきゅ。じゃあ俺、行くな」
「うん、またね」
優也が行ったのを見てから、アタシは泣き崩れた。