君とこの空の下で。
お父さんはどこに居るの…?

「分からない。」


「じゃあさ。お母さんはさ。あたし産んだせいで死んだんだよね…?」

「そうだな。」


そうやってキッパリ言わないでよ。
あたしの中のなにかが
壊れる音がする。

大切なにかが…
狂い始める。


「なんで言ってくれなかったの!?ねぇ、なんでよ!!」

涙なんてでない。
ただ怒りがこみ上げる。


「お前が受け入れてくれる歳になったからだ。」

「そんなの…大人の勝手な都合でしょ?」
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