100回目の告白



お屋敷につき、自分の部屋に戻るとあたしはドレスを脱いで、髪飾りをとった。
簡単な部屋着に着替えると、俊輔を待った。


―ガチャ。


「失礼致します、凛お嬢様。今日は奥様、旦那様とのお食事会、ご苦労様でした。レモンティーをお持ちいたしました」


俊輔は決められたセリフを言い、テーブルにレモンティーをおいた。
レモンの香りがあたしの鼻をくすぐる。



「…美味しそう…いただきます」



あたしはレモンティーを飲みながら、俊輔を見た。
俊輔はあたしの視線に気付くと、慌てたように部屋から出ていった。


不思議に思いながらレモンティーを飲み干し、ベッドにダイブする。





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